ドンのイス

我家のドン。それは勿論アビちゃん。フルネームはドン・アビシニオーネ。シチリアの貧しい農村の生まれで、幼い頃に移民船でニューヨークに渡り、一代で絶大な力を誇る組織を築き上げた伝説の猫。引退した今は我家の客分としてその余生をごく普通の猫として過ごしているのであります。(......このあいだゴッドファーザー3本続けて見たもんで)

ドンのイスに使われる革.....数々の抗争で打ち破って来た組織のボス達の皮で出来ているのではないかというオドロオドロしい噂まであるくらいです。しかしこれはあくまで噂。本当は我家に古くから伝わる主の椅子。北欧はデンマーク、バイキングの末裔から譲られたもの。まさしくドンに相応しいイスです。ドンの大きな体をゆったりと受け止める存在感。


ほらね!大っきいでしょ。


ニューヨーク時代、その凶暴さから誰もが恐れたあのドンも今ではこの通りの穏やかな表情。(何よたってんねん!アホか!)


昔を思い出してか、たまに外に向かって吠えたくります!(あくびじゃ!)


ドンがイスから降りない限り、我々人間がそこに座る事は許されません!
おっ!やっとどいてくれたわ!これで座る事ができます。
どこに行くのかと思いきや、ドンは慌てておしっこに行きました。(もっもれるぅ〜)