フィルソン Style Number 635

正式名称「Tin Cloth Waterfowl/Upland Coat」フィルソンのオリジナル品です。分厚い12.5オンスのコットンダック生地にオイルを染込ませた定番のハンティングJKT。多くのアウターに影響を与えたそのディテールはこのオリジナルを知らなくとも、特に今期はショップで目にする機会が多いですね。
米国から英国にシフト中のお洒落戦線ですがブリティッシュカントリースタイルにも必須のハンティングアイテム。フィルソンの賞味期限はまだまだ十分残っているようです。っていう書き方は書いた本人が云うのもなんですが、ファッションさん的で嫌ですね。まずもってこのような男服は気分に左右されない道具としての使用が前提にある故、一時的に取りざたされて使い捨てられるような扱いであってはいけません。
かの国イギリスではバーブァーのオイルドJKTが定番として鎮座しており、その牙城は揺るぎなしといったところでしょう。しかし、ここ数年どちらのブランドもイタリア生産を開始していることは周知の事実。間を取り持つかたちでお洒落大国イタリアが大活躍。アパレル業界の不思議な魔法「イタリアメイド」を冠することで、アメリカン&ブリティッシュがもつイメージが程よく中和され、米英間の流れの振れ幅が小さくなったのではないでしょうか?まさにイタリア様々。で何が言いたいかといえば、ようは「どっちでもいいよ!」いや「どっちもアリ!」もとい「そんな小さなこと気にすんなっ!俺」ってことです。道具は自分に馴染む物が一番ということ。(服=道具?)訳の分からない文面でごめんなさい。

で、話をもどして今回はフィルソンのオリジナルのディテールを写真で紹介。
●表記サイズM 各部サイズ/肩幅49.5/袖丈61/着丈69/身幅63cm
 


●タグ部分 正方形タグで、その下のケアタグにはMADE IN USAの印字。


●内タグには日本代理店ゴールドウィンさんのものが付いてます。スピード社の水着もこちらが代理店、一時の株価暴騰の際は買っときゃ良かった!と嘆いたものの、現在はもとの落ち着きを取り戻しているようです。


● 次に裏地ですが半裏です。イタリーものより生地が厚いため冬場も安心。


● 内ポケットはイタリー同様ジッパー付。ジャケットを脱いだ際も貴重品を落とすことがなく安心です。


● このジャケットのメインディテールと云っても良いゲームポケット。この大型ポケットの中には両サイドに内ポケットまで付いています。本来はここに撃ち取った鳥などの獲物を入れるのですが、町中では撃ち取るものもありませんので、ちょっとした買物の際の獲物を入れます。今年は多くのブランドからこのディテールを持ったジャケットがリリースされています。


●ライフルの銃底を受けるパッド部です。 デューク東郷はこんなのあろうがなかろうが、的は外しません!多くの方には必要のないディテールですが、ジャケット見た目の大きな特徴の一つです。


● フロント下部のマチ付ポケット。ここは一番物の出し入れが多く、フラップ下で2カ所の収納が設けられている所は非常に重宝します。また本チャンのこちらはポケット底部に水抜きが設けられてます。これはゲームポケット部についても同じです。本気の方々には必要な大切なディテールです。


●イタリーも同じですが前立て下には風の侵入を防ぐスナップ釦式のフラップがあるのですが、これは右前になる為非常に扱いにくく、ここはジッパー式の方がありがたいのですが。(ふぃるそんさ〜ん)


● 中段のポケットは使用頻度は低く、冬場はグローブポケットとして活躍するスペースですが、本来はハンドウォーマーポケットですので本チャンの物は内側にウールが貼り込まれてます。


● 袖口のストラップですね。これが有ると無いとでは見た目にも大きく違いますし、風の侵入を防ぎたいときは袖口を気持ち細くできますのでやっぱり必要なディテールです。そして本チャンのこちらはリブ内蔵のため風の吹き込みはほぼシャットアウトしてくれます。


●チンストラップです。襟のグリーンのウール地がアクセントになりますね。


●背中です。男は背中が大事です。服が乗っかっているような背中ではこの服は映えません。イタリーより大きめのため余計です。こちらはかなり鍛えた躯にこそ映える男服です。ゲームポケットへのアクセスが前面のためバックポケットは付きませんのでとってもシンプルです。


●アウターベスト着用時に必要なループが2つ。


●アクションプリーツです。深めに取られていますので、体の動きをスムーズにしてくれる無くてはならないディテールです。

最後はアビちゃん。昨日のよるは満月でしたので月見をしてました。